ちっこいはなし

たのしいせいかつ

ポジティブに無意味

もしかして、これを読んでいるあなたは生きる意味を求めてしまう系の人間なのだろうか。だとしたら、その意味を果たしてしまったときには死んでしまったりするのだろうか。素朴な疑問。わたしはそもそも、生きる意味など理屈屋の後付け論理だと思っている。…

ベストヒット優越へ

楽しいことも辛いことも全て一瞬で終わってしまって恐ろしい。ただし得失点差はプラスだ。恵まれすぎていることさえ恐ろしくなったら今度はどうしようか。 私のアパシーはそのための適応機制なのかもしれない。すばらしいものを「自分を楽しませるもの」とし…

とめどなく嘔吐

最近は永遠に叶わない歴史のifばかりを夢見続けている。また、美しい人はできるだけ美しいまま死んでほしいとも思う。時間軸の外れとしての現在からそれを幻視している。副作用は現実からの解離だ。 わたしは獲得的ハンディキャッピングが好きなタイプなので…

無謀な企て

脳裏にあの子の姿を描きながら布団の中でする身悶え。ラブソングとか恋愛小説みたいに「夜も眠れない」なんて、そんなのはないけど、ふとしたとき(例えば窓の外を眺めているとき、授業に興味が持てないとき、何も考えていないとき)に真っ先に浮かぶのは決ま…

死に至らない病

何もかもが漠然と不安で、でもいつもそれを忘れている。だから揺り戻しがすごい。その拍子に人は自分で死んでしまったりするのだけれど、私は実は当代随一の楽天家なのでそんなことにはならない。 でもまあ恐ろしい。何故なら私は世間から見たら色々とマイノ…

面会室

今までの恋が恋じゃなくてただ安全圏から妄想を押しつけてただけと分かって、その後初めてする恋(らしきもの)に臆病にならない訳がない。その人のことが一番大切で、会いたいし何なら一緒に住みたいし、それでもこんな本性は知らないでほしい。 親のことすら…

溶融は自堕落

何をするにも面倒くさくてほとほと困り果てることさえ面倒だ。それでも文章は面倒くさがらずに書けてしまうので呆れればいいのか?(そもそも独り言が文章形式なのでそれを出力すれば文章はいくらでも書ける) やりたかったことまでもが面倒で、やりたくなかっ…

食らうクラウド

人格が矛盾する。一人でいると全部が好きで、誰だって愛したい。その誰かに会うと疲れてしまう。肺が硬い。面倒くさいから眠っていたいけど腹が減るからそれも面倒くさい。 腹が減っても食欲は別にないけど、空腹感ってある種の快楽だ。気持ち良くてくらくら…

反透明/魚眼レンズ

友達がいないと気楽でいいけど、何かと不便なのでプラマイゼロだ。高校に入ってから新しい友達は作れていない。 ところで皆さん、義務教育時代に友達は作れましたか?こんな私でも友達の一人や二人ぐらいはいます。そんでここから本題に入るんだが、友達の家…

普請

「あばら屋」の追伸のようなもの F氏の諸々を受け入れる余裕がようやくできてきた。彼の名前を見かけても、もう動悸は緩やかだ。やっと悲嘆せずに彼を想えるのだ。これ程喜ばしいことが他にあるだろうか。 だから私は言う。 「あなたのそちらでの安穏が何物…

あばら屋

まず始めに、今日の文章は決して明るい話ではないことを断っておこうと思う。湿っぽくて暗い話だ。だが救いはある。 とある訃報が入った。 私はその人のことを知ったばかりだった。具体的に言えば、一ヶ月前にはその人のことを知らなかった。それにその人(ま…

人間愛好家

生きていることが幸せだ。そう表明するのが気恥ずかしかったし、つい最近までは心からそう思えなかった。でも今なら臆面もなく言えるのだ。 私が媒体はどうあれ表現をやるときには、いつだって通奏低音として人間賛歌を忍ばせたいと思っている。誰かに届ける…

紺碧

ブログは20時以降に書くのが良い。何故なら私はこの時間帯から深夜テンションになって、言葉が止めどなく溢れ出てくるから。それは則ち脳の箍が弛んでバカになってることでしかないんだけど、私の場合メリットの方が多いしデカい。 最近よく泣きそうになるけ…

矢の如し

最近の時の流れ、いくらなんでも速すぎない?まだ9月ぐらいな気がしてる。「光陰矢の如し度」が赤マル急上昇中な今日この頃。 手袋がないと通学が辛い季節になってきた。嫌なこととか面倒なこともそれなりにやり過ごす術を徐々に身につけていってる。気絶し…

どす黒い

日々の徒然を日記に書くんじゃなくてブログに公開してる時点で自己顕示欲の塊だと思うので我ながら情けない。他人が他人に向けた批判にすら傷つくくせに、ちやほやされすぎるのも苦手。今まで十六年こうして育ってきた、脆くもふてぶてしい自意識の本質は結…

ギンガムチェック

得意科目は国語だけれど、しょっちゅう言葉が不自由だと感じる。言葉「は」不自由、それもそうだけど。言葉は定義するものだからグラデーションの部分を写し取るのは難しい、分かっちゃいるけれど、もっと細かいうぶ毛が震えるような機微を正確に伝えたい気…

努々忘るること勿れ

小学生の高学年の頃は詩人になりたかった。今の私は作詞作曲をしたい。こうして書き出してみるとそれほど乖離していないし、今も昔も言葉が大好きだって何回目かの気付きを得る。 ただ、憧れる先が安定しない。ダダイストになるか、抒情詩人になるか、歌人も…

ボンベ

ご無沙汰してます全音下です。最近は本当に充実していて、あまりにも幸せすぎてこのブログのことなんかすっかり忘れてました。軽音楽部に入ったんです。早く活動したいものですね。 好きなバンドが増えてしまったけどお財布には幾分か余裕があるので安心して…

ありきたり

雑言しか出て来ねえなあ。でも何かしらを脳から引き摺り出さなきゃ後頭部が痛くなる。私には共感を呼べるような希死念慮も、他人を唸らせる才能も、笑いのセンスすらないんだからどうしようもない生命だ。唯一の武器だった多少の生きづらさも失くしてしまっ…

布団叩き

もう考えることすら邪魔くさいけど、情報に支配された昨今じゃそういう奴から脱落していく。誰も彼も馬鹿に見えてくる。二日酔いみたいだ。停滞しきってる。息をするだけで疲れてくるよ。肩の力が抜けてくる。空気が淀んでるなあ。 ため息しか出て来ない。や…

ハンドメイド

当たり前だけどみんな他人だ。それをわかっていない。あなたも私も。でも信じたいもんね。その気持ちはわかるよ。どこまでが共通でどこからが個別なのかの線引きは難しい。 もっと思ったことをナチュラルにカジュアルに書けたらいいのに、発露するのがネガテ…

カンダタ

いちいち共感してたらキリがないし、それって私の体力の無駄じゃないの?と思ってしまう。人生の浪費はもったいない。誰だってうまくいかないと疲れるしそりゃ愚痴の一つや二つも言いたくなるけど、そんな人を見たとき私は頭の中がぐちゃぐちゃになる。怒り…

放心/叫び

受験が終わっちまった。 一気に私という存在の意味がよくわからなくなってしまった。けどその虚脱感に振り回されるままに死ぬのは子どもの我儘で、言い換えれば野暮。生き抜いてみせろよ。 流されやすい性格を持っているせいで恥ずかしいことばかり。「熱し…

自己肯定感五割増し

生きてりゃどうにかなる。きっとこの世のどこかには私の顔を心からかわいいと思ってくれる人がいる。いつかは誰かを憎むことも妬むこともなくなって、もっと何も気にせず笑えるようになるんだろう。 もっと笑え。ネガティブな言葉を振り撒くのは悪だ。力任せ…

秒針チェーンソー

緩やかに死んでいくなあって思ったんだ。ぼんやり哲学してると頭の中で涙が止まらなくなって(それは実際に流れているわけではないのだけれど)、こうしてる間にも私の細胞は少しずつなくなって世代交代を繰り返す。細胞分裂の回数には限りがあるってのが本当…

逆さの猪目

盛りが来れば後は下降線。頂点に達したフリーフォールには落ちるしか道が残っていないのだ。 とはいえここの夏は暑すぎる。人より少し高い私の体温と真夏の気温は実力伯仲といったところか。息も苦しいほどの湿った熱気。黒い髪の子供が黒くて重いリュックを…

中点

自分を卑下しすぎちゃダメだよー、なんて思ったりもするけど人のこと言えないや。分かっちゃいるんだが。ある程度適当でいないとあっという間に心がぐちゃぐちゃになっちゃうよ。最後の最後まで絶対に味方でいてくれるのは自分だけなんだから。 でも自信過剰…

そういう人間

ご無沙汰してます。二ヶ月近く無沙汰だったんですね。ぜんおんさげるです。自分は恵まれすぎていることに最近ようやく気づけました。なんて幸せなんだろう。 正直に申し上げると他人にはあまり興味を持てません。親友の家がどこかも知りません。なんだかんだ…

言葉鉱山

言葉ってなんでこんなに楽しいんだろう。いくつかの音の羅列が意味を持った瞬間、こんなにきらびやかに変わるのはなぜだろう。自分が何十日か前に書いた詩の中に、たまにとびきり私の心を揺さぶる表現を見つけるのは一体なぜなのだろう。場違いにも思える言…

裂傷

たくさんの下書き。 もう、その時何を考えて書いたかも覚えていない。 デジタルは少し残酷だ。消しカスも、跡も残さずに消してしまえるんだから。とっくに自分から出て行って、もう帰ることなどありはしない感情だとか言葉の痕跡を、青春の傷痕になる前に、…