ちっこいはなし

たのしいせいかつ

ありきたり

雑言しか出て来ねえなあ。でも何かしらを脳から引き摺り出さなきゃ後頭部が痛くなる。私には共感を呼べるような希死念慮も、他人を唸らせる才能も、笑いのセンスすらないんだからどうしようもない生命だ。唯一の武器だった多少の生きづらさも失くしてしまった。
誰かの背中を言葉で刺したかった私はもういない。なんだか今は世界全てが輝いて見えるよ。どんな宗教?って思われるかもだけど、最終的には気の持ちよう。結局は受容体の問題だもん。
まあ、言い方を変えりゃただの中庸ポジティブ人間になった私。誰も困りゃしないのになんか悔しい。そう思うことも悔しい。特別な部分がなくなっただけでこんなに不安になるなんて弱い精神だ。かわいらしいと言い換えることもできなくはないんだが、やっぱりちょっと無理がある。
でも大丈夫。私はそんな感じでなんとなく生きてられる。今日はまだ名前も知らない同級生の女の子と10分近く話し続けられたんだよ。こんな夜には軽率に涙が出てくる。涙腺が日に日に馬鹿になってく。
明日は雨だよ。少し寒いかもしれないね。体育やだな。そんな程度の話をしていたい。会話すると疲れるからなるべく文章で。