ちっこいはなし

たのしいせいかつ

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

脳が誰かを刺す

満ち足りている。満ち足りているのだけれど、誰かが邪魔だったり、嫌いな奴がのうのうと笑ってると「ああ、死んでくれないかな」と思う。そしてふと、我に帰る。どうせいずれは誰しも苦しみながら、冷たい地の奥底へ沈んでゆくのだ。願うまでもない。でもや…

ボトルシップ

誰かと話がしたくなった。ふと、突然に、だった。好きなこと、嫌いなこと、どうでもいいことについて、語らいたくなった。それで、自分は寂しいのだと分かった。自分の気持ちにも自分で気付けなくなっている。 私が分かることは、音楽が大好きだってことだけ…

喫煙室

色んな人が嫌いすぎて生きられない。一酸化炭素だな。別に嫌われることは平気じゃないし、それを一番恐れているのは私なのだ。でも、自分が作った架空の誰かの目線が全方位から突き刺さってくる。気持ち悪い。 常に目の前にいる人間の死を願わないと気が済ま…

蓄音機

下校途中は全ての音が私を中傷するように聞こえる。うるせえな、何もかもろくに知らんお前らにとやかく言われる筋合いはないんだよ。まあ、何もかもろくにさらけ出さんのは私なんだが。もしかして結果的に自分が悪いことになってる? 私はその時前に進むこと…

耽溺

脳髄まで音楽で満たしたいな。窒息するほど溺れたい。脳の音楽漬け。 体全体でメロディを口ずさむ。目に映る全てが打楽器だ。頭の中でハーモニーが生まれて踊り出す。それらがどうにかして頭から出て来ようとするので困ってしまう。歌わずにはいられない。も…

スクラップ

結局言いたいことなんかそんなにないって気付いた。対人世界にさえ生存する気はないので、誰かの隣にいても私は一人きりです。 一人だけど、頭の中に人形を住まわせて人格を植え付けるのは得意なので、退屈だとは思わない。頭の中はジオラマだ。自分が具現化…

LOL

なんだか万物がマリオネットに見えて笑える。別にその糸の先にわたしはいないけど。くだらねえくだらねえ。一人内心大爆笑、顔には出ない。不審がられることもなし。幸せだなあ。 自らの生にピリオドを打つより、相手への恨み言を糧に生きるほうがなんだかん…

空中浮遊2020by俺

ものすごく怒った後は妙に冷静になる。 熱量を全て使い切ってしまったからなのか。よくわからない冷笑を伴う侮蔑を抱える。まぁ、それを吐き出したところで誰も得しないし、傷付けるだけだから独り言になって溶けてゆく。水溶性冷笑主義。 どうせ他人事だっ…

風船

不機嫌が膨張する。何も好きになれない。嫌いなものが視界を隅々まで埋め尽くすのは不愉快以外の何物でもないし、自分自身を変えようともしない事に、他人事のように腹が立つのだ。過不足ない暮らしがある癖に不満を並べ立てては相手のアバターを殴るのだ。…

裁断

意識が途切れることってどうしようもなく怖い。 目覚めた時、この体が他人のものになってはいないか。気付かない内に少しずつ齧られて蝕まれるみたいな。眠ることが不安に直結してしまうよ。 でも眠らなきゃ磨り減ってしまうよね。こんな悪い夢を見るのもた…

心から、自分は幸せだと言える。どんなことがあろうと、結局世界は美しくて楽しくて。まだ何の苦悩も残酷も知らないなら、それを幸せと呼んでいいだろう。 こんな機会は二度とないのかも知れないのだから。精一杯生き抜くことが全てだろうと思う。

玩具箱

比喩が好きだ。 私の足りない頭は、言葉が入るスペースも少ないので、手持ちの言葉で今の感情を、どれだけ的確に表せるかを試している。そのためには比喩が必要だが、いつも突飛になってしまう。 比喩には共通認識が必要だ。「烏のように黒い」と言われても…

腐る

誰かの類似品にしか成れないことって辛いよな。たった今、自分から出たばかりの言葉も、なんだか盗品の気がする。 詩を書きたい。私の詩は対話だ。わかってほしい、でも心の底を巧妙に秘匿したい時に詩を書くのです。でもそれは一時の感動に過ぎない。どんな…

はじめまして

どうもこんばんは、ぜんおんさげると申す者です。 140字じゃ足りないようなことをつらつらと書き連ねます。まだまだひよっこです。これから何かしら言います、どうぞよろしく。