ちっこいはなし

たのしいせいかつ

スクラップ

結局言いたいことなんかそんなにないって気付いた。対人世界にさえ生存する気はないので、誰かの隣にいても私は一人きりです。
一人だけど、頭の中に人形を住まわせて人格を植え付けるのは得意なので、退屈だとは思わない。頭の中はジオラマだ。自分が具現化した空想だとも知らず生きるなら、それはそれで楽しいかな。でも飽きれば世界は一つ消えてしまう。そこにあった人生も一瞬で崩れ去る。造物主はいつだって残酷なのです。
どこまで行っても独り言。まぁそれもそうだ。他人には指一本触れさせるものか。理解されることが何より恐ろしいのだ。
心臓がなくなりそうだ。縛り付けられて苦しい。拳大の筋肉が涙を溢して叫んでいる。どうしても伝えたい。でも理解しないでほしい。どうか。