ちっこいはなし

たのしいせいかつ

2022-01-01から1年間の記事一覧

ベストヒット優越へ

楽しいことも辛いことも全て一瞬で終わってしまって恐ろしい。ただし得失点差はプラスだ。恵まれすぎていることさえ恐ろしくなったら今度はどうしようか。 私のアパシーはそのための適応機制なのかもしれない。すばらしいものを「自分を楽しませるもの」とし…

とめどなく嘔吐

最近は永遠に叶わない歴史のifばかりを夢見続けている。また、美しい人はできるだけ美しいまま死んでほしいとも思う。時間軸の外れとしての現在からそれを幻視している。副作用は現実からの解離だ。 わたしは獲得的ハンディキャッピングが好きなタイプなので…

無謀な企て

脳裏にあの子の姿を描きながら布団の中でする身悶え。ラブソングとか恋愛小説みたいに「夜も眠れない」なんて、そんなのはないけど、ふとしたとき(例えば窓の外を眺めているとき、授業に興味が持てないとき、何も考えていないとき)に真っ先に浮かぶのは決ま…

死に至らない病

何もかもが漠然と不安で、でもいつもそれを忘れている。だから揺り戻しがすごい。その拍子に人は自分で死んでしまったりするのだけれど、私は実は当代随一の楽天家なのでそんなことにはならない。 でもまあ恐ろしい。何故なら私は世間から見たら色々とマイノ…

面会室

今までの恋が恋じゃなくてただ安全圏から妄想を押しつけてただけと分かって、その後初めてする恋(らしきもの)に臆病にならない訳がない。その人のことが一番大切で、会いたいし何なら一緒に住みたいし、それでもこんな本性は知らないでほしい。 親のことすら…

溶融は自堕落

何をするにも面倒くさくてほとほと困り果てることさえ面倒だ。それでも文章は面倒くさがらずに書けてしまうので呆れればいいのか?(そもそも独り言が文章形式なのでそれを出力すれば文章はいくらでも書ける) やりたかったことまでもが面倒で、やりたくなかっ…

食らうクラウド

人格が矛盾する。一人でいると全部が好きで、誰だって愛したい。その誰かに会うと疲れてしまう。肺が硬い。面倒くさいから眠っていたいけど腹が減るからそれも面倒くさい。 腹が減っても食欲は別にないけど、空腹感ってある種の快楽だ。気持ち良くてくらくら…

反透明/魚眼レンズ

友達がいないと気楽でいいけど、何かと不便なのでプラマイゼロだ。高校に入ってから新しい友達は作れていない。 ところで皆さん、義務教育時代に友達は作れましたか?こんな私でも友達の一人や二人ぐらいはいます。そんでここから本題に入るんだが、友達の家…

普請

「あばら屋」の追伸のようなもの F氏の諸々を受け入れる余裕がようやくできてきた。彼の名前を見かけても、もう動悸は緩やかだ。やっと悲嘆せずに彼を想えるのだ。これ程喜ばしいことが他にあるだろうか。 だから私は言う。 「あなたのそちらでの安穏が何物…

あばら屋

まず始めに、今日の文章は決して明るい話ではないことを断っておこうと思う。湿っぽくて暗い話だ。だが救いはある。 とある訃報が入った。 私はその人のことを知ったばかりだった。具体的に言えば、一ヶ月前にはその人のことを知らなかった。それにその人(ま…