ちっこいはなし

たのしいせいかつ

風船

不機嫌が膨張する。何も好きになれない。嫌いなものが視界を隅々まで埋め尽くすのは不愉快以外の何物でもないし、自分自身を変えようともしない事に、他人事のように腹が立つのだ。過不足ない暮らしがある癖に不満を並べ立てては相手のアバターを殴るのだ。ただ、それを口に出すのは違うんじゃないかと思う。解放区と無法地帯を取り違える人が多すぎやしないか?そんなこと思って言葉を丸めてはゴミ箱に呑んでもらう。
私の頭の中は、いつから整合性だとかを失ってしまったんだか。とんちんかんなお目汚し文章を量産するがらくたと化している。まあ、恥ずかしいけどこれが私のちっぽけな存在証明であり、ささやかな現実への反抗であり、会話との決別である。でも今あなたに浮かんだ嘲笑を決して形にするな。後ろ指さして笑うのは自由だけど、それを可視化して投げてくるんじゃない。全くもって不毛で馬鹿らしいからね。