ちっこいはなし

たのしいせいかつ

喫煙室

色んな人が嫌いすぎて生きられない。一酸化炭素だな。別に嫌われることは平気じゃないし、それを一番恐れているのは私なのだ。でも、自分が作った架空の誰かの目線が全方位から突き刺さってくる。気持ち悪い。
常に目の前にいる人間の死を願わないと気が済まない。人の第一印象はだいたい全員「なんか嫌い」だ。心を開くこと。私にずっと課せられたもの。
そうです。お察しの通り、私もあなたもそこの誰かさんもみんな馬鹿です。みんなどんぐりの背比べであることを自覚しましょう。
変われない怠惰をいくら呪ったって下らない。根本的な解決にはなりやしないし。自分自身。それは殴ってでも形を変えなきゃダメなのかな。ってそれも逃げかな。
ステレオタイプに擬態して汚染された、粗大ゴミに脳ミソが入ったものたちが後ろ指をさしてる。だから思わず笑ってしまう。さっきも書いたが、どんぐりの背比べじゃねえか。私とお前と、どこか違うところがあるか。胸を張って「自分は人間だ」と言えるんだぞ。何か理由の一つや二つでも挙げてみろ。できないなら今すぐ消えてくれよ。
実在する友達より架空の友達。壊れるものより堅牢なもの。そうやって奥へ、奥へと進んだ。洞穴の中は不思議と暖かで、抜け出せない。炬燵も然り、暖かさには魔性のものが住むのか?
「脱却→諦観→没入」の無限ループだ。だからこそ、力任せに肌を切り裂いて乱暴に連れ出してくれる、王子様とは似て非なる誰かを求めているのだ。