ちっこいはなし

たのしいせいかつ

放心/叫び

受験が終わっちまった。
一気に私という存在の意味がよくわからなくなってしまった。けどその虚脱感に振り回されるままに死ぬのは子どもの我儘で、言い換えれば野暮。生き抜いてみせろよ。
流されやすい性格を持っているせいで恥ずかしいことばかり。「熱しやすく冷めやすい」って言葉の擬人化として生を受けたと言っても過言ではない。私こそは生きる黒歴史。そのくせ何もかもが恥ずかしい。他人のミスでも恥ずかしい。こういうのを共感性羞恥と呼ぶのかはよくわかんない。でも恥ずかしいから深夜、枕に顔を押し付けて頭の中で叫んでみたり。
カラオケ行きたいよ、、、、という感情。こんな私にも友達の二人や三人はいるもので、カラオケに誘ってくれる子もいるっちゃいる。でもやっぱこのご時世だし、犯罪者の気分でボックスまで行かなきゃいけない。カラオケってそんな気負わなきゃいけないものだったっけ?だから心置きなく好き放題で歌える日まで我慢。つらいです。
「私」とは何か。これが思春期の少年少女の永遠の命題だと思ってる夢見がちな私。だけどやっぱりごはんはおいしいし歌うと楽しいしそれだけでいい。何の話?(冷静になったら負け)
あちこちが立ち行かないけど人生って楽しすぎる。あれ、気づいたら虚脱感なくなってたね。まあそんなもんだ。秋の空より女心のほうが数倍変わりやすいよ。