ちっこいはなし

たのしいせいかつ

秒針チェーンソー

緩やかに死んでいくなあって思ったんだ。ぼんやり哲学してると頭の中で涙が止まらなくなって(それは実際に流れているわけではないのだけれど)、こうしてる間にも私の細胞は少しずつなくなって世代交代を繰り返す。細胞分裂の回数には限りがあるってのが本当なら、それはとても恐ろしいことだよ。生まれたときから時限爆弾を抱えてたんだから。一分前の私は本当に今の私と同じだと言えるのか。推敲もできない一挙手一投足の持ち主は本当に私だったのかな。なんだか陰謀論みたい。
つくづく空気を浪費するなあ私は。それに呆れつつも「節約」しようと思わないのは十分に幸せだからだろう。ここはすごく居心地がいいよ。でも、それを餌に甘えが肥えているのも確かで、認めたら自分が今まで以上に醜いものになる気がして大変遺憾。
本能とか実はどうでもよくて、今もこうやって生きているのが私の意思表示。だって楽しすぎるよ、ここいらは。でもそんなこと徒然書き連ねてる間にも刻一刻と私がなくなっていくのもまた事実なんだよな。一定のスピードで嫌悪するものに近づいていく。ムービング・ウォークに載せられて。