ちっこいはなし

たのしいせいかつ

独り言

隔靴掻痒366

形容詞だらけの生活をしている。もどかしい、恐ろしい、苦しい、馬鹿馬鹿しい、おかしい、腹立たしい、恥ずかしい。反面動詞の欠乏が気にかかる。「生きる」くらいしかしていないから当然か。 「もどかしい」が多すぎる。人前じゃ言葉がまとまらない。まとま…

ボトルシップ

誰かと話がしたくなった。ふと、突然に、だった。好きなこと、嫌いなこと、どうでもいいことについて、語らいたくなった。それで、自分は寂しいのだと分かった。自分の気持ちにも自分で気付けなくなっている。 私が分かることは、音楽が大好きだってことだけ…

耽溺

脳髄まで音楽で満たしたいな。窒息するほど溺れたい。脳の音楽漬け。 体全体でメロディを口ずさむ。目に映る全てが打楽器だ。頭の中でハーモニーが生まれて踊り出す。それらがどうにかして頭から出て来ようとするので困ってしまう。歌わずにはいられない。も…

スクラップ

結局言いたいことなんかそんなにないって気付いた。対人世界にさえ生存する気はないので、誰かの隣にいても私は一人きりです。 一人だけど、頭の中に人形を住まわせて人格を植え付けるのは得意なので、退屈だとは思わない。頭の中はジオラマだ。自分が具現化…

空中浮遊2020by俺

ものすごく怒った後は妙に冷静になる。 熱量を全て使い切ってしまったからなのか。よくわからない冷笑を伴う侮蔑を抱える。まぁ、それを吐き出したところで誰も得しないし、傷付けるだけだから独り言になって溶けてゆく。水溶性冷笑主義。 どうせ他人事だっ…

裁断

意識が途切れることってどうしようもなく怖い。 目覚めた時、この体が他人のものになってはいないか。気付かない内に少しずつ齧られて蝕まれるみたいな。眠ることが不安に直結してしまうよ。 でも眠らなきゃ磨り減ってしまうよね。こんな悪い夢を見るのもた…

心から、自分は幸せだと言える。どんなことがあろうと、結局世界は美しくて楽しくて。まだ何の苦悩も残酷も知らないなら、それを幸せと呼んでいいだろう。 こんな機会は二度とないのかも知れないのだから。精一杯生き抜くことが全てだろうと思う。

玩具箱

比喩が好きだ。 私の足りない頭は、言葉が入るスペースも少ないので、手持ちの言葉で今の感情を、どれだけ的確に表せるかを試している。そのためには比喩が必要だが、いつも突飛になってしまう。 比喩には共通認識が必要だ。「烏のように黒い」と言われても…

腐る

誰かの類似品にしか成れないことって辛いよな。たった今、自分から出たばかりの言葉も、なんだか盗品の気がする。 詩を書きたい。私の詩は対話だ。わかってほしい、でも心の底を巧妙に秘匿したい時に詩を書くのです。でもそれは一時の感動に過ぎない。どんな…